フロントフォークのオーバーホール

フロントフォークのメンテナンス方法の基本について

フロントフォークは、路面からの衝撃を吸収する重要なバイクのパーツです。
しかし徐々に劣化していくものですので、定期的にメンテナンスをして正常に機能する状況を維持しなければなりません。

フロントフォークのメンテナンス方法ですが、まずはホイールとフォークを外します。
フォークを外す際にポイントになるのが、キャップを緩めておくことです。
ホイールとフォークの外れたところでオイルを抜きますが、このとき受けを用意しておくといいでしょう。

次にキャップを外してください。
スパナを使えば、比較的簡単に外れるはずです。

続いて、フロントフォークのアウターチューブの底にボルトがあるので、こちらのボルトも外しておきましょう。
電動インパクトレンチがあると外しやすいです。
すると中からダンパーが出てくるはずです。

続いて、ダストシールを外しましょう。
オイルシールを止めているグリップも外して、インナーチューブを引き抜いてください。
ここまでくれば、すべてのパーツが分解できるので摩耗状態をチェックしましょう。

インナーチューブに錆が発生している場合には交換してください。
問題ない部品は、パーツクリーナーを使って洗浄しましょう。

メンテナンスをするにあたっての注意点

自分でフロントフォークを行うには、フロントタイヤとフロントフォークを外さないといけません。
普段からバイクのメンテナンスを自分で行っていて、部品の分解になれている人であればそれほど難易度は高くないでしょう。
しかし慣れていない人にとっては難易度が高いので、自分で無理して作業せずにバイクショップに依頼するのが賢明です。

もし自分で作業する場合には、フロントフォークに傷をつけないように細心の注意を払って作業を進めましょう。
また、トルクレンチを使用する際には、規定トルクを使用するように気を付けてください。

もしフロントフォークのオーバーホールの作業をバイクショップに依頼する場合、気になるのは金額でしょう。
ショップによって若干異なりますが、10,800〜37,800円程度が相場になると思ってください。
フロントフォークのオーバーホールは、ほかのパーツと比較して割高に感じるかもしれません。
これは分解する工程が複雑なので、その分工賃がどうしても高くなってしまうのです。

もし工賃を節約したければ、フロントフォークを自分で分解して、その状態でショップに持っていくことです。
そうすれば、その分の手間が省けるので工賃が安くなるわけです。

まとめ

フロントフォークは路面からの衝撃を和らげる働きがありますが、徐々に劣化していきます。
フロントフォークのメンテナンスは分解に関する知識があれば、インパクトレンチなどのある人なら自分でできます。
バイクのメンテナンスを自分でよくやっている人は、フロントフォークのメンテナンスにチャレンジしてみませんか?