加速が悪い

バイクの加速が最近悪いと思ったらチェックしたいこと

バイクに長く乗っていると、今まで快調に走っていたのに、最近吹けが悪く加速が思うようにいかないということが出てくるものです。
きちんとメンテナンスをしているつもりでも、長く乗っていると何らかの不具合や今までとの整備の違いなどによって、調子が落ちてしまうことがあります。

その際、覚えておきたい3つのポイントがあります。
加速感をキープするために大事なのは、まず良質のガソリン、そして調整された良いエア、最後に効率の良い燃焼をもたらす火花です。
これらのどれかが本来の状態になっていないとエンジンの燃焼が悪くなり、加速しづらくなります。

具体的には、エアフィルターやプラグといったパーツが関係していることが多いですし、マシンそのものでない場合にはガソリンの質が悪くなっているということもあります。
こうした点を一つずつチェックして、原因を洗い出していくことが大事です。

加速を悪くする原因

最もシンプルな原因は、ガソリンの質が悪いということです。
たとえば、冬の間寒くて乗っていなかったので、その数か月の間にガソリンが劣化していることもありえます。
一般的に、ガソリンは密封されたところで半年程度、空気に触れると3ヶ月くらいで質が劣化するとされています。
長期間使っていないと、タンクの中でも劣化が進みますので注意が必要です。
少しガソリンを抜いてみて、色が濁って濃くなっていたり、臭いがいつもと違う場合にはガソリンが原因の確率が高いです。

エアクリーナーエレメント、エアーフィルターをずっと交換していないと、フィルターの目詰まりが生じます。
そうなるとエンジンに供給できる空気の量が減りますので、不完全燃焼を起こしてしまいます。

プラグが錆びているとか、煤で黒くなっている、先端がボロボロになっているといった状態では、点火用の火花がしっかりと発生しません。
一度プラグを外してきれいな状態を保っているか確認してみる必要があります。

それぞれの対処法

ガソリンが劣化している場合、自分でできれば全部抜いて新しいものと入れ替えます。
そのまま使い切れば良いという意見もありますが、不完全燃焼を起こしてエンジンを汚す原因にもなるので入れ替えがベストです。

エレメントは、ゴミをエアーで飛ばしたり洗ったりしてメンテナンスすればかなりの程度元の状態に戻りますので、定期的に整備しましょう。
全く交換もせずに何年も使っているのであれば、これを機に交換を検討してみましょう。

プラグは基本的には、新しいものに交換する方が良いです。
しかし、すぐに交換することができない状況であれば先端を真鍮ブラシを使って軽く磨きます。
ただしイリジウムプラグは掃除をすると破損する可能性が高いので、手を出さず交換をしないといけません。