タンクのサビを直す

タンクは錆びる!

見える部分の洗車はしっかりと行い、綺麗な状態に保っている人が多いでしょう。
ただ、バイクにとっては見えない部分の清掃というのも非常に重要な意味を持っています。
その中でも特にないがしろにされやすいのが、タンクです。
タンクは放っておくとサビてしまうことが多く、そこから穴が開いて非常に酷い状態になることも少なくありません。

そこでここでは、錆びてしまったタンクの治し方について紹介します。

サビ取り手順

まず最初に、タンク内部の清掃を行なう必要があります。
実際に内部にあるサビを一度取り除くことで、状態を見る必要があるためです。
中性洗剤などを用いてタンク内部を洗い流しまし、その上でタンクサビ取り用の液剤を使ってサビを落とします。
そうすると、状態が悪い時にはサビが取れた所から穴が空き、水分が流れだすことがあります。

穴が開いてしまっている場合には、穴が空いている部分のパーツを一旦取り外し、ディスクグラインダーなどを用いてしっかりとサビを落としてから修繕を行なう必要があります。
パテ形式で埋めることが出来るものが販売されていますので、こういったものを使って漏れがなくなるように補修しましょう。

さらに重要なのが、今後サビにくくするための防錆処理を行なうことです。
タンク内には液状の防錆剤を利用してコーティングを行いましょう。
また、内部についても塗布タイプのものを利用してしっかりとした処置を行っておきます。
タンク貫通が起こらないようにするのが何より重要であるためです。

タンクに穴が開いている状態に気づかないまま運用していると、安全性に大きな問題が生じることになります。
ガソリンが漏れれば、そこからちょっとしたことで点火してしまい、車体自体が炎上してしまう可能性も十分考えられるためです。
そこまでの大事故に至らないとしても、ガソリン漏れを起こせば燃費が悪化することも考えられます。
状態がそこまで悪くなる前に処置を行っていくようにしましょう。