マイナー車の付き合い方

マイナー車の魅力はどこにある?

バイクは、オーナーそれぞれの個性や好みが反映されやすい乗り物です。
最新のスポーツタイプのものが良いという方もいれば、クラシックのアメリカンスタイルが好きという方もいます。
その中で、いわゆるマイナー車を持ち大事にしている方も多くいます。

マイナー車とは、ヒットしてたくさん売れたモデルではなく、あまり人気が出ず結果として販売台数が増えなかったモデルです。
一般的にマイナー車というと、すでに製造が止まっていたり新しくモデルチェンジしていたりすることが多いものです。
販売台数そのものが少なかったということもあって、世の中にはあまり流通していないのも特徴です。

人気が出なかったからといって、それがそのモデルの質が悪かったと結論付けることはできません。
やはりどのモデルであっても、メーカーの開発者は心を注いで性能やデザインを考案しています。
ただ、発売した時代に合わないものだったり同時期にヒット商品が出て陰に隠れてしまったりしただけなのです。

また、特定の性能や機能を重視した結果、多くの人にとっては乗りづらい面が出てしまったということもあります。
しかし多数派にとってはあまり理解できないとしても、オーナーにとっては愛着のある他では見られない魅力を持ったマシンとなるのです。
他とは違う個性的なバイクを求めるということであれば、やはりマイナー車を大事に持ち続けるというのは大事なことです。
世間の声に流されず、自分が本当に好きだと思えるマシンに出会えたというのは素晴らしいことでもあります。

マイナー車で困ることとは?

マイナー車だから質の面で劣るというわけではありませんが、やはりメジャーなモデルに比べると困る点も出てきます。
その代表的な点が、修理用のパーツが手に入らないことが出てくることです。
ほとんどのモデルは同じメーカーでパーツを使い回していますので、だいたいの部品はそろうことが多いです。
しかしカウルなどのデザインに関わるものだと、モデル特有の部品となりますので手に入らないケースも出てきます。

メジャー車であればメーカーでも修理用パーツを作っていますし、中古バイクからのストックも多いですが、マイナー車となるとなかなか難度が高いです。
特に、オリジナル塗装のパーツなどはかなり厳しい状況となります。
また、社外品であれば見つけられるものの、オリジナルパーツは出てこないということもしばしばです。

もう一つは修理をしてくれる工場が少ないこともあるという点です。
マイナーなマシンだと経験がないので、対応が難しいと断れてしまう可能性があります。
特に古いモデルや海外メーカーだとそのリスクが高くなりますので、行きつけの修理店を見つけてそこで毎回お願いできるようにしましょう。