チャンバーお手入れ

チャンバーの重要性

チャンバーはただの消音機ではありません。
マフラーと同じく消音機としての役割も持っています。
しかし、膨張室をいくつも作って音を反射させており、音を消す工夫もしている重要な部分なのです。

そして、特徴的な形にも意味があります。
チャンバー部分が衝撃波を跳ね返すことで排気されそうになった新しいガソリンを押し戻し燃やそうとする働きもしているのです。

チャンバーはガソリンをシリンダー内部に押し戻すため、未燃焼のガスやオイルといったものがたくさん付着してしまいます。
重要な役割を担っている部分でもあるので、きれいな状態を維持するためにも定期的なメンテナンスが必要にもなってきます。
そこで、ここではチャンバーのメンテナンス方法を紹介していきますのでぜひ実践してみましょう。

チャンバーのお手入れ方法

チャンバーの内部をきれいにするにはチャンバー専用のクリーナーがあります。
作業も簡単で車体から取り外したチャンバーにクリーナーをたっぷりと拭きこみ、両方を押さえて揺らし全体にしっかりとクリーナーが行き渡るようにします。

最後にしっかりとホースで内部全体に水をかけて水洗いするだけです。
水圧を高めにしたほうが細かな部分の汚れも落とせるのでホースの先を指で潰して水圧を上げたり、切り替え機能のあるホースの場合にはジェットにしたりすると効果的です。
これだけで簡単に汚れが落とせます。

ただ、長くお手入れをしていない場合にはこれだけではきちんと汚れが落とせない場合もあります。
また、定期的にメンテナンスをしておりちょっとだけ汚れているという場合には専用のクリーナーを使うほどではないということもあります。
そこで、そのようなときには割りばしや長めの棒の先にウェスを巻き付けて拭き取っていくという方法もあります。

サイレンサーのエンドキャップも汚れていることが多く、割りばしや棒にウェスを付けてしっかりと汚れを落としていくことが必要です。
固まっている汚れにはクリーナーを吹きかけたりクリーナーを付けたウェスで拭いたりすることで落としやすくなります。

状態によっては思うように汚れが落ちず、洗浄液を取り出してみても黒くなっていないということもあります。
その際にはしっかりとつけ置きをすることで落ちてくるということもあるのでつけ置きも検討してみましょう。

また、洗浄液を使う以外にも火であぶってきれいにするという方法もあります。
ただし、火であぶることによって防錆効果が無くなってしまうので再塗装をして防錆対策をする必要もあり手間がかかることを理解しておく必要があります。
それでもうまくいかない場合にはバイク修理店に持って行ききれいにしてもらい、次回からは同じようなことにならないようにこまめにメンテナンスをするようにしましょう。