2ストエンジンの調整ポイント

2ストエンジンのメンテナンスの必要性

最近のバイクは高性能でありエンジンのメンテナンスも必要箇所が少なくなっています。
しかし、古いタイプのバイクというのは調整するべき箇所が多いです。
機種によって点検するべき箇所も違いますし内容も違います。

こういったメンテナンスの複雑さが好きという人も多くいます。
バイクの楽しみというのは走る楽しみだけでなくメンテナンスをして走りが良くなる部分にも魅力があるためです。
しかし、初心者にとってはバイクのメンテナンスはとても難しくわかりにくいものでもあります。

そこで、ここではエンジンのメンテナンスとして特に難しい2ストロークエンジンモデルのメンテナンス方法を紹介していきます。
慣れないメンテナンスで悩んでいる人はこれを参考にして取り組んでみましょう。

2ストロークエンジンの調整方法

2ストロークエンジンの場合には点火進角させない固定式のものでもよくエンジンが回ります。
しかs、メーカーによってはケガキポインターを動かして調整して点火タイミングの確認がひつようなものもあり、点火タイミングのケガキ線があるものはケガキ線にあわせてのタイミング調整が必要です。

調整方法としては単気筒でも、二気筒、三気筒でも同じです。
ただし調整できる箇所がどれだけあるのかを作業前に確認しておき調整作業をイメージしておくとうまく進められます。

作業の方法としては最初にポイントキャップの調整から始めます。
その次に点火タイミングの確認と調整をします。
調整作業をする際、順序が逆になるとうまく進められないので注意をしましょう。

調整後の確認作業は点火ストロボを利用します。
クリップをプラグコードにクランプする際には電流が流れる方向に合わせてクランプをしなければなりません。
クリップに矢印が書かれているのでその向きを間違えないように作業をします。

70年代以前のポイント式のモデルになると調整箇所が増えます。
技術的にも過渡期になるためにバイクの使い方がユーザーによっても異なり調整範囲が広いのです。

ただし、2ストロークエンジンの構造がわかれば点火時期の調整をきちんと行うことができます。
当時はあまりバイクの知識がなくアイドリング時にギアをシフトしたり、キック始動時のクランクが逆回転した時にエンジンを始動したりすることで、バイクが思うように動かないことがありましたが、点火の原理をきちんと理解しておけばそのようなことは起こりません。

作業をするときには細かな部分まで取り扱っていくこともあります。
特にメーカー指示で点火タイミングデータのみが書かれているものは作業が難しく専用の特殊工具が必要です。
作業前にバイクの状態や説明を確認し必要な道具を用意しておきましょう。